医薬経済オンライン

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売れないイリボーに出した答え

DTCに乗り出したアステラス、「IBS」は認知されるのか

2009年11月15日号

 これだけ売れない新製品も珍しい。販売しているのが中小メーカーではなく、国内トップの営業力を自認する大手メーカーなのだからなおさらだ。  アステラス製薬が08年10月に発売した過敏性腸症候群(IBS)治療薬「イリボー」(一般名=ラモセトロン)が苦戦を強いられている。発売直後は出荷後に返品が相次いで売上げがまったく立たず、上市から1年が経過した現在も、アステラスの想定売上高を大きく下回っている状況だ。  売上高は09年3月期第2四半期累計で、わずかに1億円。領域は異なるものの、今年4月に市場に出た骨粗しょう症治療薬「ボノテオ」が、半年弱で8億円を稼ぎ出したことと比較すれば、いかにイリボーが不調であるかがわかる。  イリボーは、上市に至るその過程も難産だった。  もともとセロトニン5HT3受容体拮抗剤で、制吐剤として同社が販売していた「ナゼア」を減量し、下痢...  これだけ売れない新製品も珍しい。販売しているのが中小メーカーではなく、国内トップの営業力を自認する大手メーカーなのだからなおさらだ。  アステラス製薬が08年10月に発売した過敏性腸症候群(IBS)治療薬「イリボー」(一般名=ラモセトロン)が苦戦を強いられている。発売直後は出荷後に返品が相次いで売上げがまったく立たず、上市から1年が経過した現在も、アステラスの想定売上高を大きく下回っている状況だ。  売上高は09年3月期第2四半期累計で、わずかに1億円。領域は異なるものの、今年4月に市場に出た骨粗しょう症治療薬「ボノテオ」が、半年弱で8億円を稼ぎ出したことと比較すれば、いかにイリボーが不調であるかがわかる。  イリボーは、上市に至るその過程も難産だった。  もともとセロトニン5HT3受容体拮抗剤で、制吐剤として同社が販売していた「ナゼア」を減量し、下痢型

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