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海外時報

医療改革で窮地に立った医師会

メディケア医療費2450億ドルの債務解消策消える

2009年11月15日号

 医療改革の進行のなかで、米国医師会(AMA)が窮地に立たされている。改革について「誰の意見を信頼するか」と聞かれ、米国民が真っ先に挙げるのは、大統領でも(もちろん)製薬業界でもなく、医師である。7月、オバマは大統領として26年ぶりに代議員会で演説し、AMAに改革支持を訴えた。  50年近く前のメディケア創設から16年前のクリントン医療保障計画まで、民主党が主導する医療改革に立ちはだかり、会員の多くにとって共和党が肌に馴染むAMAだが、規制的な医療に向かう改革に「今回も反対すべき」との意見を抑えて支持を匂わせ、メディケア医師診療報酬の年次改定率を決める公式見直しを民主党に促した。改革の本丸でなく、プラスα、改革と抱き合わせて、かねての懸案を実現しようとして躓いた。  クリントン政権と共和党が捻り合いを繰り広げていた12年前にできた欠陥制度の見...  医療改革の進行のなかで、米国医師会(AMA)が窮地に立たされている。改革について「誰の意見を信頼するか」と聞かれ、米国民が真っ先に挙げるのは、大統領でも(もちろん)製薬業界でもなく、医師である。7月、オバマは大統領として26年ぶりに代議員会で演説し、AMAに改革支持を訴えた。  50年近く前のメディケア創設から16年前のクリントン医療保障計画まで、民主党が主導する医療改革に立ちはだかり、会員の多くにとって共和党が肌に馴染むAMAだが、規制的な医療に向かう改革に「今回も反対すべき」との意見を抑えて支持を匂わせ、メディケア医師診療報酬の年次改定率を決める公式見直しを民主党に促した。改革の本丸でなく、プラスα、改革と抱き合わせて、かねての懸案を実現しようとして躓いた。  クリントン政権と共和党が捻り合いを繰り広げていた12年前にできた欠陥制度の見直

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