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経済記事の読み方

多重債務に陥ったアイフルの皮肉

事業再生ADRで再生できるのか

2009年11月15日号

 9月18日、消費者金融大手アイフルが「事業再生ADR」を申請したと発表した。ここ数年、資金難が伝えられた同社がついに融資の返済猶予を要請し、延命装置の装着が表面化した瞬間である。  メインバンクの住友信託銀行も間髪を置かず「前向きに検討する」とコメント。準メインバンクのあおぞら銀行は慌ててアイフルグループへの貸出額をリリースしたが、支援するともしないとも触れなかった。時系列的に見て、住友信託銀行がアイフルにADRを勧めたのは間違いない。  事業再生ADRは、07年に施行された「ADR法」(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律)と、改正された産業活力再生特別措置法を足して2で割ったようなもの。会社更生法など法的整理に対して、私的整理の一種である。取引銀行の金融支援を受けて、本業継続を図る経営再建策。経営陣はそのまま留任できるので、オーナー...  9月18日、消費者金融大手アイフルが「事業再生ADR」を申請したと発表した。ここ数年、資金難が伝えられた同社がついに融資の返済猶予を要請し、延命装置の装着が表面化した瞬間である。  メインバンクの住友信託銀行も間髪を置かず「前向きに検討する」とコメント。準メインバンクのあおぞら銀行は慌ててアイフルグループへの貸出額をリリースしたが、支援するともしないとも触れなかった。時系列的に見て、住友信託銀行がアイフルにADRを勧めたのは間違いない。  事業再生ADRは、07年に施行された「ADR法」(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律)と、改正された産業活力再生特別措置法を足して2で割ったようなもの。会社更生法など法的整理に対して、私的整理の一種である。取引銀行の金融支援を受けて、本業継続を図る経営再建策。経営陣はそのまま留任できるので、オーナー企

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