医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

座って飲む薬、立って飲む薬

第23回

かでい伝次郎

2009年11月15日号

 いつ誰が言い出したのか知らないが、落語か何かに高齢者が「坐薬」を「座って飲む薬」だと勘違いする話が出てくる。坐薬とは、熱冷まし・痛み止め、吐き気止め、排便促進、痔疾の治療などのために、肛門から挿入する薬(婦人科領域の感染症治療のため、経膣的に使用する製剤もあるが)である。なぜこんな製剤があるのかと言えば、肛門の病気を局所から治療するためなのはもちろん、直腸から薬を投与すると薬の吸収が速やかなので速く薬を効かせたいときにも使うし、病気のせいで吐き気が強くて薬が飲めない場合など、さまざまな理由がある。  いつ誰が言い出したのか知らないが、落語か何かに高齢者が「坐薬」を「座って飲む薬」だと勘違いする話が出てくる。坐薬とは、熱冷まし・痛み止め、吐き気止め、排便促進、痔疾の治療などのために、肛門から挿入する薬(婦人科領域の感染症治療のため、経膣的に使用する製剤もあるが)である。なぜこんな製剤があるのかと言えば、肛門の病気を局所から治療するためなのはもちろん、直腸から薬を投与すると薬の吸収が速やかなので速く薬を効かせたいときにも使うし、病気のせいで吐き気が強くて薬が飲めない場合など、さまざまな理由がある。

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