営業を進化させるワーク・ライフ・バランス（後編）

環境激変ＭＲ進化論

第46回

営業戦略アドバイザー　佐藤陽夫

2009年11月15日号

　前号ではワーク・ライフ・バランスの有用性について考えました。今回は具体的な改善方法について考えていきたいと思います。考え方を変え、人に任せる「時間さえかければ仕事ができる」ことが評価される時代は終わりました。昔は夜遅くまでドクターや卸のところで粘っていましたが、訪問規制が広がり、卸も忙しくなり、夜遅くまで働ける場所は少なくなっています。「仕事しかしていない人は仕事ができない人」という言葉が生まれた一方、「仕事人間」という言葉は死語となり、「成果を上げて定時で帰る」という概念が浸透しつつあります。部下や後輩を育て、信じて任せることも時間短縮の秘訣です。責任感が強いために仕事を自分で抱え込んでしまったり、自分でやらないと気がすまない方が多いかもしれません。確かに、任せることで監督責任が生じ、余計な時間がかかるかもしれません。　しかし、自分... 　前号ではワーク・ライフ・バランスの有用性について考えました。今回は具体的な改善方法について考えていきたいと思います。考え方を変え、人に任せる「時間さえかければ仕事ができる」ことが評価される時代は終わりました。昔は夜遅くまでドクターや卸のところで粘っていましたが、訪問規制が広がり、卸も忙しくなり、夜遅くまで働ける場所は少なくなっています。「仕事しかしていない人は仕事ができない人」という言葉が生まれた一方、「仕事人間」という言葉は死語となり、「成果を上げて定時で帰る」という概念が浸透しつつあります。部下や後輩を育て、信じて任せることも時間短縮の秘訣です。責任感が強いために仕事を自分で抱え込んでしまったり、自分でやらないと気がすまない方が多いかもしれません。確かに、任せることで監督責任が生じ、余計な時間がかかるかもしれません。　しかし、自分が時

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