患者会
「患者と作る医学の教科書」
2009年11月15日号
医学書の行間を埋める 医学部教育に患者の視点——。これまで抜け落ちていた部分を埋めるきっかけになるかもしれない。患者が直接、執筆作業に当たり1冊の教科書ができた。「患者と作る医学の教科書」(日総研出版)だ。 執筆したのは、25の患者団体。症状から生活上の悩みまで、医師が〝教科書通り〟にしか把握していない部分に、患者の思いを吹き込んで表現した。編集代表として、このプロジェクトに携わった群馬大学医学部附属病院の酒巻哲夫教授(医療情報学)に聞いた。——きっかけは何ですか。酒巻 群馬大学では医学部5年生に「患者さんの声を聞く」という講義があります。3人の患者を非常勤の「患者講師」として招いて、学生の前で講義をしてもらいます。それを聞いて、私たち教育者が捉えていた病気とは、別の視点を持っていることに驚きました。 それを広く多くの医学生たちに伝えるには、患者...
医学書の行間を埋める 医学部教育に患者の視点——。これまで抜け落ちていた部分を埋めるきっかけになるかもしれない。患者が直接、執筆作業に当たり1冊の教科書ができた。「患者と作る医学の教科書」(日総研出版)だ。 執筆したのは、25の患者団体。症状から生活上の悩みまで、医師が〝教科書通り〟にしか把握していない部分に、患者の思いを吹き込んで表現した。編集代表として、このプロジェクトに携わった群馬大学医学部附属病院の酒巻哲夫教授(医療情報学)に聞いた。——きっかけは何ですか。酒巻 群馬大学では医学部5年生に「患者さんの声を聞く」という講義があります。3人の患者を非常勤の「患者講師」として招いて、学生の前で講義をしてもらいます。それを聞いて、私たち教育者が捉えていた病気とは、別の視点を持っていることに驚きました。 それを広く多くの医学生たちに伝えるには、患者に
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