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話題の焦点

「ランニング無賃鎮痛」

2009年11月1日号

 先の東京マラソンでは、出場申込が前回比68%増の26万人あまり、世はまさにランニングブーム。おかげでランニングウェア市場は不況知らずで、夕方の皇居には色とりどりのランナーズ渋滞が出現する。 長く走り続けていると、次第に気分が高揚してくる、いわゆる「ランナーズ・ハイ」の存在はよく知られている。鎮痛作用のあるエンドルフィンの脳内産生説が有力だったが、直接証拠のない仮説にとどまっていた。 だが最近、ミュンヘン工科大学がPET装置を使って、初めてその存在を証明して見せた。 感情過程に重要な役割を持つ前頭葉と辺縁系に特異的に多く産生されることが大変興味深い。つまり、ランニングにより多幸感・満足感・高揚感が、有意に向上する関連性が十分説明付けられるのである。 こうした現象が医学的な応用研究へと発展し、慢性疼痛患者に可能な範囲内で運動トレーニングをさせ...  先の東京マラソンでは、出場申込が前回比68%増の26万人あまり、世はまさにランニングブーム。おかげでランニングウェア市場は不況知らずで、夕方の皇居には色とりどりのランナーズ渋滞が出現する。 長く走り続けていると、次第に気分が高揚してくる、いわゆる「ランナーズ・ハイ」の存在はよく知られている。鎮痛作用のあるエンドルフィンの脳内産生説が有力だったが、直接証拠のない仮説にとどまっていた。 だが最近、ミュンヘン工科大学がPET装置を使って、初めてその存在を証明して見せた。 感情過程に重要な役割を持つ前頭葉と辺縁系に特異的に多く産生されることが大変興味深い。つまり、ランニングにより多幸感・満足感・高揚感が、有意に向上する関連性が十分説明付けられるのである。 こうした現象が医学的な応用研究へと発展し、慢性疼痛患者に可能な範囲内で運動トレーニングをさせる動

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