医薬経済オンライン

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もはや〝崖っぷち〟の薬価維持特例

未だ聞こえぬ「GO」サイン、黄信号のまま変らず

(株)薬新 井高恭彦

2009年11月1日号

 薬価維持特例が〝崖っぷち〟に立たされている。  昨年7月以来、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で議論のテーマになること計8回、うち2回は業界代表が直接参加して導入の必要性を訴え、日本医師会以外の委員からは「試してみてもいいのでは」との声が、ちらほら上がっていた。だが、民主党新政権が、これまでの議論をそのまま引き継ぐかどうか、まだわからない。そもそも厚生労働行政に対しては、従来の政策決定プロセスに強い疑念を抱いている。  医療費財源に影響を及ぼす提案だけに製薬業界も、そう易々と実現するものではないと覚悟を決めていたが、1年半に及ぶ議論の積み重ねのなかで、徐々に自信を持ち、実現可能性に期待感を抱くようになっていた。が、新政権の発足から1ヵ月が経過した今、「期待感」は「不安感」に変わりつつある。  民主党新政権が発足したのは9月16日。2年に1度の...  薬価維持特例が〝崖っぷち〟に立たされている。  昨年7月以来、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で議論のテーマになること計8回、うち2回は業界代表が直接参加して導入の必要性を訴え、日本医師会以外の委員からは「試してみてもいいのでは」との声が、ちらほら上がっていた。だが、民主党新政権が、これまでの議論をそのまま引き継ぐかどうか、まだわからない。そもそも厚生労働行政に対しては、従来の政策決定プロセスに強い疑念を抱いている。  医療費財源に影響を及ぼす提案だけに製薬業界も、そう易々と実現するものではないと覚悟を決めていたが、1年半に及ぶ議論の積み重ねのなかで、徐々に自信を持ち、実現可能性に期待感を抱くようになっていた。が、新政権の発足から1ヵ月が経過した今、「期待感」は「不安感」に変わりつつある。  民主党新政権が発足したのは9月16日。2年に1度の診療

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