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医薬品マーケティングのトレンド

日本総合研究所総合研究部門ライフ&ヘルスケアイノベーションズディレクター兼主席研究員 木下輝彦

2009年11月1日号

 ここ数年は、医薬品業界の大型のM&Aが活発だったこともあり、買収合戦の行方に大きな注目が集まっていた。しかし、こうした動きと並行して、医薬品の価値を、個々の医師・患者に応じて、的確に伝えるためのマーケティング強化の取り組みも、急速に活発化してきている。 もともと医薬品は、その効果と安全性のバランスで医師や患者に受け入れられるものである。とくに、上市後間もない新薬であれば、その薬剤に特長的な効果と安全性を謳った、ひとつの強力なメッセージを打ち出せば、十分に競争力のある営業を展開できる。 しかし、プライマリケア領域のように市場が成熟し、効果に大差のない薬剤がいくつも現れると、医師が何をもって処方するのか、患者が何を求めて服用し続けるのか、明確な価値判断がつきにくくなる。 しかも、個別の医師のニーズに応じたメッセージを柔軟に発信しなければ、...  ここ数年は、医薬品業界の大型のM&Aが活発だったこともあり、買収合戦の行方に大きな注目が集まっていた。しかし、こうした動きと並行して、医薬品の価値を、個々の医師・患者に応じて、的確に伝えるためのマーケティング強化の取り組みも、急速に活発化してきている。 もともと医薬品は、その効果と安全性のバランスで医師や患者に受け入れられるものである。とくに、上市後間もない新薬であれば、その薬剤に特長的な効果と安全性を謳った、ひとつの強力なメッセージを打ち出せば、十分に競争力のある営業を展開できる。 しかし、プライマリケア領域のように市場が成熟し、効果に大差のない薬剤がいくつも現れると、医師が何をもって処方するのか、患者が何を求めて服用し続けるのか、明確な価値判断がつきにくくなる。 しかも、個別の医師のニーズに応じたメッセージを柔軟に発信しなければ、売上

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