OUTLOOK・欧米のMR事情
米国で処方薬遺棄率が上昇
第200回
デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人
2009年11月1日号
米ウォルター・クラウアー・ヘルス(KWH)の調査によると、米国では経済情勢の悪化により、薬剤の使用に関してさまざま現象が起こっているという。処方薬遺棄やジェネリックの異常な伸びなどがそれである。 処方薬遺棄は、患者が処方せんを薬局に提出しても、患者がそれを受け取りに来ないことである。この場合、薬局は、保険会社にこの薬剤経費を請求し、保険会社は代金を支払うが、肝心の患者がそれを受け取りに来ないので、薬剤は遺棄される。この薬剤遺棄率が06年の5.2%から08年には6.8%へ上昇したという。 これは、患者の経済状態の問題であり、薬剤の自己負担が重いことから、薬剤を遺棄してしまうことになる。とくに、ブランド品が処方され、そのコストが100ドルを上回る新規処方の場合、患者が受け取りに来ない可能性は20%、10ドル以下なら遺棄率は4%前後と低いそうだ。当然ながら、...
米ウォルター・クラウアー・ヘルス(KWH)の調査によると、米国では経済情勢の悪化により、薬剤の使用に関してさまざま現象が起こっているという。処方薬遺棄やジェネリックの異常な伸びなどがそれである。 処方薬遺棄は、患者が処方せんを薬局に提出しても、患者がそれを受け取りに来ないことである。この場合、薬局は、保険会社にこの薬剤経費を請求し、保険会社は代金を支払うが、肝心の患者がそれを受け取りに来ないので、薬剤は遺棄される。この薬剤遺棄率が06年の5.2%から08年には6.8%へ上昇したという。 これは、患者の経済状態の問題であり、薬剤の自己負担が重いことから、薬剤を遺棄してしまうことになる。とくに、ブランド品が処方され、そのコストが100ドルを上回る新規処方の場合、患者が受け取りに来ない可能性は20%、10ドル以下なら遺棄率は4%前後と低いそうだ。当然ながら、ジェ
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