話題の焦点
「授乳延べ期間の長い母は強し」
2009年10月15日号
母乳のよさについてまたひとつ新発見が発表された。母親がいかに過体重や糖尿病であっても、育児には臆することなく母乳を与えたほうがいいという調査結果だ。 それも長期、多量であればあるほど子どもに肥満の心配は少なくなり、人工乳による過剰栄養の招来が防げる、というのである。 母乳を与えることの利点は子どもに対してだけではない。 母親自身の健康のためにも、授乳がすこぶる好影響を及ぼすことが、ピッツバーグ大学の14万例もの大規模研究で明らかになった。 しかも、生涯累積授乳期間が長いほどいい内容で、心血管疾患のリスクは低下するし、高血圧、糖尿病、脂質異常症の有病率も低いという優秀な疫学成績が得られた。 要するに、母乳哺育を徹底することにより、例えメタボの母親でも子どもへの悪循環を断ち切る可能性が見込めるし、母親自らの健康確保のためにも、そのメリットは...
母乳のよさについてまたひとつ新発見が発表された。母親がいかに過体重や糖尿病であっても、育児には臆することなく母乳を与えたほうがいいという調査結果だ。 それも長期、多量であればあるほど子どもに肥満の心配は少なくなり、人工乳による過剰栄養の招来が防げる、というのである。 母乳を与えることの利点は子どもに対してだけではない。 母親自身の健康のためにも、授乳がすこぶる好影響を及ぼすことが、ピッツバーグ大学の14万例もの大規模研究で明らかになった。 しかも、生涯累積授乳期間が長いほどいい内容で、心血管疾患のリスクは低下するし、高血圧、糖尿病、脂質異常症の有病率も低いという優秀な疫学成績が得られた。 要するに、母乳哺育を徹底することにより、例えメタボの母親でも子どもへの悪循環を断ち切る可能性が見込めるし、母親自らの健康確保のためにも、そのメリットは一石
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