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「裸の長妻様」が出した仰天談話

混合診療裁判、国の「逆転勝訴」で露呈した官僚との深い溝

2009年10月15日号

 就任14日目。長妻昭厚生労働相はこの日も山のような懸案への対応に追われ、忙しい時間を過ごした。閣議に出て、記者会見に臨み、出産育児一時金の新制度で医療機関に半年間の猶予を与える措置を発表した。全国知事会などとも面会し、低所得者層に対する新型インフルエンザワクチンの接種を国の負担で行うよう要望を受けた。  一連の混合診療裁判の控訴審判決が出たのは、そんな日だった。  午後1時15分。東京高裁の511号法廷に緊張が走る。大谷禎男裁判長が何を発するかに当事者、傍聴者は全神経を注いだ。 「主文1、原判決を取り消す。2、被控訴人の請求を棄却する」  この読み上げだけで閉廷した。誰も言葉を発しない。「逆転勝訴」した国の代理人3人は、表情を変えず、足早に立ち去った。一方、敗れた神奈川県藤沢市の団体職員、清郷伸人氏に落胆の様子はない。  どんな裁判だったか、ざっと振...  就任14日目。長妻昭厚生労働相はこの日も山のような懸案への対応に追われ、忙しい時間を過ごした。閣議に出て、記者会見に臨み、出産育児一時金の新制度で医療機関に半年間の猶予を与える措置を発表した。全国知事会などとも面会し、低所得者層に対する新型インフルエンザワクチンの接種を国の負担で行うよう要望を受けた。  一連の混合診療裁判の控訴審判決が出たのは、そんな日だった。  午後1時15分。東京高裁の511号法廷に緊張が走る。大谷禎男裁判長が何を発するかに当事者、傍聴者は全神経を注いだ。 「主文1、原判決を取り消す。2、被控訴人の請求を棄却する」  この読み上げだけで閉廷した。誰も言葉を発しない。「逆転勝訴」した国の代理人3人は、表情を変えず、足早に立ち去った。一方、敗れた神奈川県藤沢市の団体職員、清郷伸人氏に落胆の様子はない。  どんな裁判だったか、ざっと振り

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