医薬経済オンライン

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低価格路線「アルフレッサ」の我が道

価格下落の「A級戦犯」になす術なし

2009年10月15日号

 500床を超える大病院を持つ公的病院の購入担当者が話したことがある。 「病院にとって、薬剤購入費を1%下げるということは、非常に大きいのです。例えば、購入費総額が100億円だとすると、薬価差9%(注:税込み)で9億円の差益です。さらに1%値引きが成功すれば1億円の利益が入る。交渉に必要な支出はほとんどないので、つまり、すべて利益なのです」  この話、医薬品卸サイドから見るとどうなるか。1億円の損失だ。もちろん、こんな単純な話ではない。値引きをした結果、病院との取引量が拡大し、売上高は増える。新規開拓の病院であれば、売上げ効果はさらに大きくなる。自社が利益を適正に確保さえすれば、〝お客さまの求めるお値段〟でも構わないのだ。  しかし、医療用医薬品市場は08年6月以降、価格が崩れ、アルフレッサホールディングスとメディセオ・パルタックホールディングス(現メデ...  500床を超える大病院を持つ公的病院の購入担当者が話したことがある。 「病院にとって、薬剤購入費を1%下げるということは、非常に大きいのです。例えば、購入費総額が100億円だとすると、薬価差9%(注:税込み)で9億円の差益です。さらに1%値引きが成功すれば1億円の利益が入る。交渉に必要な支出はほとんどないので、つまり、すべて利益なのです」  この話、医薬品卸サイドから見るとどうなるか。1億円の損失だ。もちろん、こんな単純な話ではない。値引きをした結果、病院との取引量が拡大し、売上高は増える。新規開拓の病院であれば、売上げ効果はさらに大きくなる。自社が利益を適正に確保さえすれば、〝お客さまの求めるお値段〟でも構わないのだ。  しかし、医療用医薬品市場は08年6月以降、価格が崩れ、アルフレッサホールディングスとメディセオ・パルタックホールディングス(現メディ

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