医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

難しくなる開発品目の見極め

第31回

医薬評論家 五條正也

2009年10月15日号

 今年7月、グラクソスミスクライン(GSK)がキッセイ薬品から導入していた糖尿病薬で、SGLT2阻害剤という新クラスの「レモグリフロジン」(米国でフェーズⅡ段階)の開発を中止するという報道があった。SGLT2阻害剤では、ブリストルマイヤーズスクイブが創製し、アストラゼネカと共同開発している「ダパグリフロジン」が最も先行しており、10月2日に最初のフェーズⅢ試験のデータが発表されているが、同クラスの成分は6〜7社が開発している。そのため、レモグリフロジンは、発売が4〜5番目以降となる可能性が高く、米国で糖尿病薬の開発コストの増大もあり、開発費が回収できないとして、同じくキッセイから導入したSGLT1阻害剤の開発に注力すると発表したのだった。  このニュースは、キッセイがリリースを出したので、日本でも業界各紙が報じたが、これは非常に大きな意味を持つ。  ...  今年7月、グラクソスミスクライン(GSK)がキッセイ薬品から導入していた糖尿病薬で、SGLT2阻害剤という新クラスの「レモグリフロジン」(米国でフェーズⅡ段階)の開発を中止するという報道があった。SGLT2阻害剤では、ブリストルマイヤーズスクイブが創製し、アストラゼネカと共同開発している「ダパグリフロジン」が最も先行しており、10月2日に最初のフェーズⅢ試験のデータが発表されているが、同クラスの成分は6〜7社が開発している。そのため、レモグリフロジンは、発売が4〜5番目以降となる可能性が高く、米国で糖尿病薬の開発コストの増大もあり、開発費が回収できないとして、同じくキッセイから導入したSGLT1阻害剤の開発に注力すると発表したのだった。  このニュースは、キッセイがリリースを出したので、日本でも業界各紙が報じたが、これは非常に大きな意味を持つ。  例え

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