くすりと切手と音楽を
千夜一夜物語
第30回
財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦
2009年10月15日号
千夜一夜物語(右)とR・コルサコフの切手(縮小率85%)「アラジンの不思議なランプ」、「アリ・ババと40人の盗賊」や「シンドバッドの冒険」で有名な『千夜一夜物語(アランビアン・ナイト)』は、8〜15世紀にかけて多くの人により書き継がれてきた。原典はいくつかあるようで、それにより長さや内容が異なる。現在、日本語で入手できる文庫本でも11巻(ちくま文庫)や13巻(岩波文庫)に及ぶ。ここでは、英国人のバートンがまとめた版(大場正史訳)により話を進めることとする。 主人公のイスラム教主のハルン・アル・ラル・ラシッドは、妃の不貞を知って女性不信になり、以来、毎晩一緒になった若い女性を翌朝には殺すという生活を続けた。これを止めさせようと、腹心の大臣が自分の娘のシェエラザードを教主に送り込んだ。彼女は、毎夜興味深い話をしたので、教主はその話を聞きたいばかりに彼女...
千夜一夜物語(右)とR・コルサコフの切手(縮小率85%)「アラジンの不思議なランプ」、「アリ・ババと40人の盗賊」や「シンドバッドの冒険」で有名な『千夜一夜物語(アランビアン・ナイト)』は、8〜15世紀にかけて多くの人により書き継がれてきた。原典はいくつかあるようで、それにより長さや内容が異なる。現在、日本語で入手できる文庫本でも11巻(ちくま文庫)や13巻(岩波文庫)に及ぶ。ここでは、英国人のバートンがまとめた版(大場正史訳)により話を進めることとする。 主人公のイスラム教主のハルン・アル・ラル・ラシッドは、妃の不貞を知って女性不信になり、以来、毎晩一緒になった若い女性を翌朝には殺すという生活を続けた。これを止めさせようと、腹心の大臣が自分の娘のシェエラザードを教主に送り込んだ。彼女は、毎夜興味深い話をしたので、教主はその話を聞きたいばかりに彼女を
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