海外時報
医療改革〝本命〟の上院財政委法案
今でも根強い民主党の製薬業界批判を覆せるか
2009年10月1日号
米国の医療改革の〝母型〟になる上院財政委員会法案の審議が22日、ついに始まった。
保健医療に関わる上下両院の複数の委員会が管轄領域の法案を作成する。下院は3委員会、上院は2委員会を通過した法案を一本化してそれぞれ本会議に諮り、両院協議会で2法案を最終法案にまとめて改めて両院で投票にかけるのが議員立法の手法だ。
両院を民主党が支配していても、主導する議員の政策志向は多様だから、各ステージでどの提案を採用するか議論になり、途中でまったく新しいアイデアが入ることさえある緊張のプロセスである。
医療改革の法制化は特異だった。上院1委員会、下院3委員会は夏休み前に法案を通過させた。すべて多数派単独の法案、企業が従業員に保険を提供する現在の仕組みに立脚しているとはいえ、リベラル色の濃い内容で共通している。共和党の賛成はなかった。
上院財政委員会は唯...
米国の医療改革の〝母型〟になる上院財政委員会法案の審議が22日、ついに始まった。
保健医療に関わる上下両院の複数の委員会が管轄領域の法案を作成する。下院は3委員会、上院は2委員会を通過した法案を一本化してそれぞれ本会議に諮り、両院協議会で2法案を最終法案にまとめて改めて両院で投票にかけるのが議員立法の手法だ。
両院を民主党が支配していても、主導する議員の政策志向は多様だから、各ステージでどの提案を採用するか議論になり、途中でまったく新しいアイデアが入ることさえある緊張のプロセスである。
医療改革の法制化は特異だった。上院1委員会、下院3委員会は夏休み前に法案を通過させた。すべて多数派単独の法案、企業が従業員に保険を提供する現在の仕組みに立脚しているとはいえ、リベラル色の濃い内容で共通している。共和党の賛成はなかった。
上院財政委員会は唯一、
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