医薬経済オンライン

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医薬品卸のMSの価値証明と新たな方向性

環境変化とMSのプロモーション力

第1回

クレコン リサーチ&コンサルティング株式会社取締役副社長 木村 仁

2009年10月1日号

 医薬品卸が09年3月期に営業利益率0・31%という過去最悪の決算を記録するなか、再び話題になっているのが、MS(MarketingSpecialist)の存在だ。 卸幹部が「さらなるMS削減は避けられない」と言えば、「調剤薬局のチェーン化や病院の共同購入が進み、メーカーのリベート・アローアンスに対する姿勢が厳しくなっているため、MSの価格の裁量権は小さくなってきている」と営業幹部がこぼす。肝心のMSからは、「メーカーへの付加価値と言うけれど、医薬品の販促で自分が役立っているとは思えない」との愚痴も聞こえてくる。メーカーからも「本当に卸には売上げを伸ばす力はあるのか」との声もある。一方、卸やメーカーのベテランには、MSは「そんなものじゃない」という根強い意見がある。 98年に約3万2000人いたMSは、卸の集約化を経て、この10年間で約1万2000人減少した。卸はメーカー系列...  医薬品卸が09年3月期に営業利益率0・31%という過去最悪の決算を記録するなか、再び話題になっているのが、MS(MarketingSpecialist)の存在だ。 卸幹部が「さらなるMS削減は避けられない」と言えば、「調剤薬局のチェーン化や病院の共同購入が進み、メーカーのリベート・アローアンスに対する姿勢が厳しくなっているため、MSの価格の裁量権は小さくなってきている」と営業幹部がこぼす。肝心のMSからは、「メーカーへの付加価値と言うけれど、医薬品の販促で自分が役立っているとは思えない」との愚痴も聞こえてくる。メーカーからも「本当に卸には売上げを伸ばす力はあるのか」との声もある。一方、卸やメーカーのベテランには、MSは「そんなものじゃない」という根強い意見がある。 98年に約3万2000人いたMSは、卸の集約化を経て、この10年間で約1万2000人減少した。卸はメーカー系列か

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