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いなくなった自民党厚労族議員

2009年10月1日号

 8月30日の衆院選で、自民党が民主党に完敗した。これには有権者のひとりとして、あまりに大きな振幅に驚くともに、何か得体の知れない不気味さ不安感も抱いた。 自民党の大敗は、格差社会を生んだことよりも少子高齢化社会の対応を誤ったことにある。消えた年金記録の信じがたい実態や後期高齢者医療制度の混乱などで、有権者に愛想をつかされた。元凶は、厚生行政の失敗にある。落選した前自民党議員も厚生行政の哀れな犠牲者であり被害者かも知れない。厚生労働省の責任は重く、落選者の恨みはさぞかし深いと思う。 これまでの厚労省の政策決定過程では、族議員や関係団体幹部など一部の人の内部調整で大枠が決まってきた。その厚生族議員の代表格が丹羽雄哉元厚相だった。 族議員の定義はかなり曖昧だ。あえて定義すると、国会議員で、特定の省庁についての政策知識や人脈に明るく、かつ業界や団...  8月30日の衆院選で、自民党が民主党に完敗した。これには有権者のひとりとして、あまりに大きな振幅に驚くともに、何か得体の知れない不気味さ不安感も抱いた。 自民党の大敗は、格差社会を生んだことよりも少子高齢化社会の対応を誤ったことにある。消えた年金記録の信じがたい実態や後期高齢者医療制度の混乱などで、有権者に愛想をつかされた。元凶は、厚生行政の失敗にある。落選した前自民党議員も厚生行政の哀れな犠牲者であり被害者かも知れない。厚生労働省の責任は重く、落選者の恨みはさぞかし深いと思う。 これまでの厚労省の政策決定過程では、族議員や関係団体幹部など一部の人の内部調整で大枠が決まってきた。その厚生族議員の代表格が丹羽雄哉元厚相だった。 族議員の定義はかなり曖昧だ。あえて定義すると、国会議員で、特定の省庁についての政策知識や人脈に明るく、かつ業界や団体

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