From Local to Global 私と公衆衛生
民主党の「脱官僚依存」の原点
第12回
国際医療福祉大学副学長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)
2009年10月1日号
いよいよ民主党政権が動き出した。鳩山由起夫首相の就任演説でも繰り返された「脱官僚依存」が、この国をどこへ導いていくのか、お手並み拝見といったところだ。
官僚の生きがいは、「私たちこそが、この国を支えているのだ」というプライドだった。政策から法案づくりまで、自民党の政治家を立てながら、すべてを仕切ってきたつもりだ。そういった意味で、そのほとんどを取り上げられる今回の〝革命〟は、まさに180度、発想の転換を迫られる。私のような鼻っ柱の強い官僚がいたら、きっと反発してすぐにクビになっていたに違いない。官僚の不安は相当なものだと思う。
新たな民主党政権で中枢となるのが「国家戦略局」と言われている。予算の配分から政策の立案までの一切を担う司令塔としての役割を果たすのだそうだ。その頂点に、あの菅直人氏がいる。
私と菅氏との出会いは、96年に遡る。
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いよいよ民主党政権が動き出した。鳩山由起夫首相の就任演説でも繰り返された「脱官僚依存」が、この国をどこへ導いていくのか、お手並み拝見といったところだ。
官僚の生きがいは、「私たちこそが、この国を支えているのだ」というプライドだった。政策から法案づくりまで、自民党の政治家を立てながら、すべてを仕切ってきたつもりだ。そういった意味で、そのほとんどを取り上げられる今回の〝革命〟は、まさに180度、発想の転換を迫られる。私のような鼻っ柱の強い官僚がいたら、きっと反発してすぐにクビになっていたに違いない。官僚の不安は相当なものだと思う。
新たな民主党政権で中枢となるのが「国家戦略局」と言われている。予算の配分から政策の立案までの一切を担う司令塔としての役割を果たすのだそうだ。その頂点に、あの菅直人氏がいる。
私と菅氏との出会いは、96年に遡る。
ち
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