「厚労族滅亡」を言い当てた男
舛添厚労相が「総裁候補」になるまで
2009年9月15日号
どうも様子がおかしい。
記者たちは至近距離で囲んでいる。テレビ局はマイクも向けている。だが、わずかに動く丹羽雄哉氏が発する声が聞きとれない。
仕方なく、もう一段、近い位置に擦り寄る。それでやっと、蚊の鳴くような声が聞きとれた。
「私の力量不足。申し訳ないと思っている」
うつむき加減で、生気を失った表情。自民党・厚生労働族の滅亡を感じさせる瞬間だった。
ドンとして君臨した丹羽氏をはじめ、自民党の厚労族議員が、小選挙区で民主党候補に軒並み敗れた。川崎二郎元厚労相、鴨下一郎元環境相、大村秀章厚労副大臣らは、かろうじて比例区で復活し「ゾンビ議員」として永田町に帰還できた。
だが、丹羽氏のほか、鈴木俊一・党社会保障制度調査会長、木村義雄元厚労副大臣といった大物議員は復活圏に届かず、落選した。
昨年秋、このように厚労族が大量落選の憂き目に遭...
どうも様子がおかしい。
記者たちは至近距離で囲んでいる。テレビ局はマイクも向けている。だが、わずかに動く丹羽雄哉氏が発する声が聞きとれない。
仕方なく、もう一段、近い位置に擦り寄る。それでやっと、蚊の鳴くような声が聞きとれた。
「私の力量不足。申し訳ないと思っている」
うつむき加減で、生気を失った表情。自民党・厚生労働族の滅亡を感じさせる瞬間だった。
ドンとして君臨した丹羽氏をはじめ、自民党の厚労族議員が、小選挙区で民主党候補に軒並み敗れた。川崎二郎元厚労相、鴨下一郎元環境相、大村秀章厚労副大臣らは、かろうじて比例区で復活し「ゾンビ議員」として永田町に帰還できた。
だが、丹羽氏のほか、鈴木俊一・党社会保障制度調査会長、木村義雄元厚労副大臣といった大物議員は復活圏に届かず、落選した。
昨年秋、このように厚労族が大量落選の憂き目に遭い
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