医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

低分子薬の減収を補う術はあるか

第30回

医薬評論家 五條正也

2009年9月15日号

 世界の大型品の特許切れ状況をみると、07年には、カルシウム拮抗剤「ノルバスク」や統合失調症薬「リスパダール」(欧州、米国は08年)、予定より早く年末近くに米国で後発品が発売されたPPI「プロトニックス」(日本未発売)などがあった。  しかし、08年の大型品の後発品は、米国で2月に後発品が参入した骨粗しょう症薬「フォサマックス」(日本ではフォサマック)や抗てんかん薬「ラミクタール」「デパコート」などで、降圧剤やスタチンなど市場の大きい薬効では登場しなかった。  その影響もあり、後発品大手の伸び率は全体的に鈍化している。世界の大手後発品メーカーの売上高をみると、最大手のテバは08年に後発品売上高を14%伸ばした(買収した米バー・ファーマシューティカルズ分を除く)が、07年に売上高を20%伸ばした2位のサンドは5%増にとどまった。後発品は通常、競争で価格が下...  世界の大型品の特許切れ状況をみると、07年には、カルシウム拮抗剤「ノルバスク」や統合失調症薬「リスパダール」(欧州、米国は08年)、予定より早く年末近くに米国で後発品が発売されたPPI「プロトニックス」(日本未発売)などがあった。  しかし、08年の大型品の後発品は、米国で2月に後発品が参入した骨粗しょう症薬「フォサマックス」(日本ではフォサマック)や抗てんかん薬「ラミクタール」「デパコート」などで、降圧剤やスタチンなど市場の大きい薬効では登場しなかった。  その影響もあり、後発品大手の伸び率は全体的に鈍化している。世界の大手後発品メーカーの売上高をみると、最大手のテバは08年に後発品売上高を14%伸ばした(買収した米バー・ファーマシューティカルズ分を除く)が、07年に売上高を20%伸ばした2位のサンドは5%増にとどまった。後発品は通常、競争で価格が下落し

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