業界尽言
違和感残る業界の未承認薬開発支援
第49回 国が資金援助するのが筋
薬事評論家 香澄 汐
2009年9月15日号
未承認/未承認適応薬問題(以下、未承認薬問題)の解決のために、日本製薬工業協会が基金を拠出して開発支援をすることが明らかとなった。製薬業界が未承認薬問題は業界に責任があることを自ら認めて自主的に基金の拠出を決めたというよりは、新たな薬価制度を提案している弱い立場の業界が、厚生労働省の無言の圧力に自主的に屈したというのが真の姿のようにも見える。
そもそも論として、新薬価制度と未承認薬問題や後発品の使用促進問題を無理やり絡めて議論することはフェアではないどころか、むしろ、厚労省のゴリ押しが過ぎるのではないかとさえ思われる。未承認薬問題発生の原因を厚労省が自らの責任になるのを回避するため、開発や申請をしない業界が悪いと業界の責任にすり替えるやり方は、未承認薬問題発生の原因を知っている業界関係者は耐えられないに違いない。
未承認/未承認適応薬問題(以下、未承認薬問題)の解決のために、日本製薬工業協会が基金を拠出して開発支援をすることが明らかとなった。製薬業界が未承認薬問題は業界に責任があることを自ら認めて自主的に基金の拠出を決めたというよりは、新たな薬価制度を提案している弱い立場の業界が、厚生労働省の無言の圧力に自主的に屈したというのが真の姿のようにも見える。
そもそも論として、新薬価制度と未承認薬問題や後発品の使用促進問題を無理やり絡めて議論することはフェアではないどころか、むしろ、厚労省のゴリ押しが過ぎるのではないかとさえ思われる。未承認薬問題発生の原因を厚労省が自らの責任になるのを回避するため、開発や申請をしない業界が悪いと業界の責任にすり替えるやり方は、未承認薬問題発生の原因を知っている業界関係者は耐えられないに違いない。
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