「銀証信」体制強化に走るメガバンク

経済記事の読み方

「銀証信」体制強化に走るメガバンク

証券会社も信託銀行も凋落

2009年9月15日号

　メガバンクが銀行・証券・信託の一体運営を強化している。銀行と証券の業務規制が緩和されたこと、産業金融が長期低落傾向にあることが背景にある。銀行・証券間には厳しい相互参入のファイアウオール（業務隔壁）があったが、6月から改正金融商品取引法で、役職員の兼業と顧客情報の条件付き共有化が認められ、グループの中核である都市銀行が証券業務に積極関与できる環境が整った。都銀が90年代前半の金融制度改革論議で唱えてきたユニバーサルバンク構想が現実になった格好だ。　メガバンクが銀行・証券・信託の一体運営を強化している。銀行と証券の業務規制が緩和されたこと、産業金融が長期低落傾向にあることが背景にある。銀行・証券間には厳しい相互参入のファイアウオール（業務隔壁）があったが、6月から改正金融商品取引法で、役職員の兼業と顧客情報の条件付き共有化が認められ、グループの中核である都市銀行が証券業務に積極関与できる環境が整った。都銀が90年代前半の金融制度改革論議で唱えてきたユニバーサルバンク構想が現実になった格好だ。

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