話題の焦点
「快適な夏のツケ『冷中毒』」
2009年9月1日号
この夏キンキンに冷えたビール、アイスコーヒー、アイスクリームなどに浸り漬けだった人は、おそらく冷房もこよなく愛し続け快適に過ごされたことであろう。だが、これから秋を迎え、突然得体の知れない〝めまい〟や〝頭痛〟の出現に苦しむハメに陥るかも。「冷中毒」あるいは「水毒」と称される免疫システムの氾濫だ。 冷たい飲食物を頻繁にとる習癖のある人は、腸温が34℃程度にまで低下することがあり、白血球の細菌退治の力を奪う。少し踏み込んで言えば、体温をつくり出すミトコンドリアという組織が、低体温のために動けなくなるという悪循環を生み、免疫力が出てこないのだ。 低体温は身体のみならず、心を蝕む。ちなみに、統合失調症やうつ病、神経症など精神疾患患者の皆さんは一様に低体温である。 人間は温血動物である。冷血動物でない人間の身体は、とにかく〝冷えること〟を基本的に嫌...
この夏キンキンに冷えたビール、アイスコーヒー、アイスクリームなどに浸り漬けだった人は、おそらく冷房もこよなく愛し続け快適に過ごされたことであろう。だが、これから秋を迎え、突然得体の知れない〝めまい〟や〝頭痛〟の出現に苦しむハメに陥るかも。「冷中毒」あるいは「水毒」と称される免疫システムの氾濫だ。 冷たい飲食物を頻繁にとる習癖のある人は、腸温が34℃程度にまで低下することがあり、白血球の細菌退治の力を奪う。少し踏み込んで言えば、体温をつくり出すミトコンドリアという組織が、低体温のために動けなくなるという悪循環を生み、免疫力が出てこないのだ。 低体温は身体のみならず、心を蝕む。ちなみに、統合失調症やうつ病、神経症など精神疾患患者の皆さんは一様に低体温である。 人間は温血動物である。冷血動物でない人間の身体は、とにかく〝冷えること〟を基本的に嫌う
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