官民で拵えた「使用強制システム」

ジェネリック使用促進策「アメリカンコネクション」

官民で拵えた「使用強制システム」

第4回

ワタナベアソシエーツ　渡辺敏一

2009年9月1日号

　この連載では、米国におけるさまざまなジェネリック（ＧＥ）使用促進策を検証しているが、医療保険が有する「ＧＥ使用強制システム」こそ、米国ＧＥ使用促進の要であると指摘した。　米国医療保険のＧＥ強制は一見〝強烈で強引〟という表現がピッタリだが、米国の医療保険がやたら〝ＧＥ使用強制〟一点張り姿勢をとり続けていたなら、医療提供者や患者からの不評を買い、ＧＥシェアが現在のように60％（数量ベース）を超えることはできなかったに違いない。そこには、医療提供者も患者も納得できる〝ＧＥ使用強制〟根拠が存在しなければならなかった。　なお、日米の医療保険制度そのものを比較するとき、誰でもどこでも平等に医療を受けることができる日本の国民皆保険制度のほうが、治療選択にさまざまな制約を設けている米国の民間主導型医療保険制度より、患者にとっては遥かに安心で親切な制度... 　この連載では、米国におけるさまざまなジェネリック（ＧＥ）使用促進策を検証しているが、医療保険が有する「ＧＥ使用強制システム」こそ、米国ＧＥ使用促進の要であると指摘した。　米国医療保険のＧＥ強制は一見〝強烈で強引〟という表現がピッタリだが、米国の医療保険がやたら〝ＧＥ使用強制〟一点張り姿勢をとり続けていたなら、医療提供者や患者からの不評を買い、ＧＥシェアが現在のように60％（数量ベース）を超えることはできなかったに違いない。そこには、医療提供者も患者も納得できる〝ＧＥ使用強制〟根拠が存在しなければならなかった。　なお、日米の医療保険制度そのものを比較するとき、誰でもどこでも平等に医療を受けることができる日本の国民皆保険制度のほうが、治療選択にさまざまな制約を設けている米国の民間主導型医療保険制度より、患者にとっては遥かに安心で親切な制度だ

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