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OBSERVER

山口秀丸・日興シティグループ証券アナリスト

2009年9月1日号

主役は武田から第一三共に交代——最近の製薬大手の状況をどう見ていますか。山口 歴史的に言うと、三共が高脂血症薬「メバロチン」が伸びて好調な時代に、武田は前立腺がん治療薬「リュープリン」や(米アボットとの合弁会社)TAPが立ち上がったばかりの時期で(承認削除された脳循環代謝改善剤の)「アバン」や「カラン」で厳しかった。その後、三共はメバロチンの後に糖尿病薬「ノスカール」にうまくつなげられずに調子が狂い、武田はTAPが伸びて降圧剤「ブロプレス」や糖尿病薬「アクトス」が出てきた。感覚としては、その2社が常に入れ替わっている。今回は武田が下向きになって、第一三共が去年はいろいろ苦労したが、上向きの感じがする。 自分の業績予想を見て唖然としたのだが、今からしばらく経つと第一三共以外は、約1兆円の売上高で約2000億円(経常利益)を稼ぐそこそこ大きい会社は... 主役は武田から第一三共に交代——最近の製薬大手の状況をどう見ていますか。山口 歴史的に言うと、三共が高脂血症薬「メバロチン」が伸びて好調な時代に、武田は前立腺がん治療薬「リュープリン」や(米アボットとの合弁会社)TAPが立ち上がったばかりの時期で(承認削除された脳循環代謝改善剤の)「アバン」や「カラン」で厳しかった。その後、三共はメバロチンの後に糖尿病薬「ノスカール」にうまくつなげられずに調子が狂い、武田はTAPが伸びて降圧剤「ブロプレス」や糖尿病薬「アクトス」が出てきた。感覚としては、その2社が常に入れ替わっている。今回は武田が下向きになって、第一三共が去年はいろいろ苦労したが、上向きの感じがする。 自分の業績予想を見て唖然としたのだが、今からしばらく経つと第一三共以外は、約1兆円の売上高で約2000億円(経常利益)を稼ぐそこそこ大きい会社は、み

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