〝地雷″が潜む薬価維持特例の論点
不発のまま撤去し、絶景ポイントに辿り着けるか
(株)薬新 井高恭彦
2009年9月1日号
真っ暗なトンネルを突き進むような「薬価維持特例」論議に、ようやく仄かな光が見えてきた。
6月3日と8月5日の業界代表意見陳述を経て、中央社会保険医療協議会薬価専門部会で、日本医師会以外の委員から「試してみてもいいのではないか」(山本信夫・日本薬剤師会副会長)、「検討してみるべき」(小島茂・連合総合政策局長)との声があがるようになった。これを受け部会は、導入の必要性などを中心とする「入口」の議論をひとまず中断。次回から、特例の対象範囲や、後発品使用促進との整合性など、より踏み込んだ「中身」の議論に入る。
とはいえ、この先、さらにトンネルを抜けて絶景を眺めるポイントまで行く道のりは決して平坦ではない。厚生労働省が7月15日に提出した論点に、いくつもの〝地雷〟が埋め込まれているからだ。
まずは、薬価維持特例の導入による患者メリットの確保。論点で...
真っ暗なトンネルを突き進むような「薬価維持特例」論議に、ようやく仄かな光が見えてきた。
6月3日と8月5日の業界代表意見陳述を経て、中央社会保険医療協議会薬価専門部会で、日本医師会以外の委員から「試してみてもいいのではないか」(山本信夫・日本薬剤師会副会長)、「検討してみるべき」(小島茂・連合総合政策局長)との声があがるようになった。これを受け部会は、導入の必要性などを中心とする「入口」の議論をひとまず中断。次回から、特例の対象範囲や、後発品使用促進との整合性など、より踏み込んだ「中身」の議論に入る。
とはいえ、この先、さらにトンネルを抜けて絶景を眺めるポイントまで行く道のりは決して平坦ではない。厚生労働省が7月15日に提出した論点に、いくつもの〝地雷〟が埋め込まれているからだ。
まずは、薬価維持特例の導入による患者メリットの確保。論点では
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