謎だらけのアムロジピン | 医薬経済オンライン

Holmes&Vaccine

謎だらけのアムロジピン

第1回　〜中堅製薬の活路、糸口はどこに〜

コイツ・ドナン

2009年9月1日号

「ホームズ、事件だよ」　私は息せき切って、友人であるジェネリック・ホームズのオフィスに駆け込んだ。いつも通り肘掛椅子に身を預けたホームズは窓越しにぼんやりと、煙突の煙を眺めている。入り口で息を弾ませている私を一瞥しただけで、すぐに目線を窓の外に戻した。「一体どうしたんだ、ワクチン君。その様子から察するに、また、ジェネリックの謎解きだろう」　国内で最大級の売上高を誇っていた降圧剤「アムロジピン」のジェネリックが薬価追補収載されてから、はや1年が過ぎ去った。過去に類を見ない大型製品であるアムロジピンは、ジェネリックの発売当時から、今後の製薬業界にとって、大きな試金石であるとの観測が後を絶たなかった。　さらには、アムロジピンを機に、規模の経済、コスト競争力を武器とするグローバル大手ジェネリックメーカーの国内進出が一気に加速するとも言われて... 「ホームズ、事件だよ」　私は息せき切って、友人であるジェネリック・ホームズのオフィスに駆け込んだ。いつも通り肘掛椅子に身を預けたホームズは窓越しにぼんやりと、煙突の煙を眺めている。入り口で息を弾ませている私を一瞥しただけで、すぐに目線を窓の外に戻した。「一体どうしたんだ、ワクチン君。その様子から察するに、また、ジェネリックの謎解きだろう」　国内で最大級の売上高を誇っていた降圧剤「アムロジピン」のジェネリックが薬価追補収載されてから、はや1年が過ぎ去った。過去に類を見ない大型製品であるアムロジピンは、ジェネリックの発売当時から、今後の製薬業界にとって、大きな試金石であるとの観測が後を絶たなかった。　さらには、アムロジピンを機に、規模の経済、コスト競争力を武器とするグローバル大手ジェネリックメーカーの国内進出が一気に加速するとも言われていた

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