個人情報社会に理論武装できず
「標準化」に抗しきれなくなった日医
2009年9月1日号
三次救急機能を持つ大規模病院で、ある地方の地域医療連携を巡る検討会に関する下打ち合わせが行われた。会合後、傍聴していた中堅の医師と、レクチャーした地方庁の医療政策担当者が立ち話をしていた。中堅医師が訊く。
「どうしても私には理解できないんですよ。厚生労働省は窓口の自己負担を引き上げる一方で、特定健診・特定保健指導を制度としてスタートさせ、受診勧奨につながる政策を実施しました。それが目的とは言ってはいないが、窓口負担の引き上げは受診抑制を狙ったものでしょう。それが潜在的に眠っている患者まで受診に引きずり出す政策も同時に行いました。どう考えてもパラドックスとしか思えないんですけど」。
役所の担当者は何か言いかけたが、苦笑いし、「それは私には答えようがないです。ただ、地域連携パスはどうしても先生たちに頑張っていただかないと」と語って、辞去の...
三次救急機能を持つ大規模病院で、ある地方の地域医療連携を巡る検討会に関する下打ち合わせが行われた。会合後、傍聴していた中堅の医師と、レクチャーした地方庁の医療政策担当者が立ち話をしていた。中堅医師が訊く。
「どうしても私には理解できないんですよ。厚生労働省は窓口の自己負担を引き上げる一方で、特定健診・特定保健指導を制度としてスタートさせ、受診勧奨につながる政策を実施しました。それが目的とは言ってはいないが、窓口負担の引き上げは受診抑制を狙ったものでしょう。それが潜在的に眠っている患者まで受診に引きずり出す政策も同時に行いました。どう考えてもパラドックスとしか思えないんですけど」。
役所の担当者は何か言いかけたが、苦笑いし、「それは私には答えようがないです。ただ、地域連携パスはどうしても先生たちに頑張っていただかないと」と語って、辞去の挨
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