霞が関人物録
ラ・サール高出身者を中心にした厚い人脈
5 鹿児島県
2009年9月1日号
太平洋と東シナ海に囲まれた温暖な気候の鹿児島県。南北は約600㎞にもなる。西郷隆盛などスケールの大きな人材を輩出、霞が関では明治政府で初代内務卿を務めた大久保利通らからの伝統もあり、地方行政や警察、建設、衛生を担当した旧内務省系の省庁に多くの人材を送り出している。 旧内務省系官庁の旧自治省事務次官経験者が、67年4月から知事を3代も務めたのは象徴的だった。金丸三郎氏と鎌田要人氏、土屋佳照氏(ともに故人)で、3氏は中央との太いパイプを使って県政の発展に尽力した。 霞が関の官僚には、50年設立と歴史は浅いが、全国的に進学校として知られる私立ラ・サール高の出身者が圧倒的に多い。伊藤祐一郎知事(東大法卒、72年自治省入省、写真)も総務省官房総括審議官から知事に初当選した。同校はカトリック系修道会の経営で、伊藤知事のほかに森博幸鹿児島市長(横浜市立大...
太平洋と東シナ海に囲まれた温暖な気候の鹿児島県。南北は約600㎞にもなる。西郷隆盛などスケールの大きな人材を輩出、霞が関では明治政府で初代内務卿を務めた大久保利通らからの伝統もあり、地方行政や警察、建設、衛生を担当した旧内務省系の省庁に多くの人材を送り出している。 旧内務省系官庁の旧自治省事務次官経験者が、67年4月から知事を3代も務めたのは象徴的だった。金丸三郎氏と鎌田要人氏、土屋佳照氏(ともに故人)で、3氏は中央との太いパイプを使って県政の発展に尽力した。 霞が関の官僚には、50年設立と歴史は浅いが、全国的に進学校として知られる私立ラ・サール高の出身者が圧倒的に多い。伊藤祐一郎知事(東大法卒、72年自治省入省、写真)も総務省官房総括審議官から知事に初当選した。同校はカトリック系修道会の経営で、伊藤知事のほかに森博幸鹿児島市長(横浜市立大商卒
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