From Local to Global 私と公衆衛生
地方行政の偉大なる無駄
第11回
国際医療福祉大学副学長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)
2009年9月1日号
この号が出る頃には、選挙の大勢がわかっていると思うが、原稿執筆に取り組んでいる今は、選挙戦が真っ盛りだ。
民主党のマニフェストについて、自民党は「バラ撒き政策の財源はどこにあるのか」と中傷を続けている。確かに財源は無尽蔵にあるわけではない。だが、ムダをそぎ落とすだけで、かなりの予算が浮くことは、間違いないはずだ。
もちろん、私は民主党支持者でもないし、かといって自民党支持者でもない。ただ、私の地方行政への赴任時の経験をお伝えすることで、私の言わんとしていることを理解してもらえるのではないかと思う。
私が佐賀県の保健環境部長に出向したのは88年6月のことだ。当時、中央省庁から出向している部長級の役人は自治省(現総務省)からの県総務部長と、建設省(現国土交通省)から出向している県土木部長と私を含めて3人だった。
総務部長の手腕は、どれだけ...
この号が出る頃には、選挙の大勢がわかっていると思うが、原稿執筆に取り組んでいる今は、選挙戦が真っ盛りだ。
民主党のマニフェストについて、自民党は「バラ撒き政策の財源はどこにあるのか」と中傷を続けている。確かに財源は無尽蔵にあるわけではない。だが、ムダをそぎ落とすだけで、かなりの予算が浮くことは、間違いないはずだ。
もちろん、私は民主党支持者でもないし、かといって自民党支持者でもない。ただ、私の地方行政への赴任時の経験をお伝えすることで、私の言わんとしていることを理解してもらえるのではないかと思う。
私が佐賀県の保健環境部長に出向したのは88年6月のことだ。当時、中央省庁から出向している部長級の役人は自治省(現総務省)からの県総務部長と、建設省(現国土交通省)から出向している県土木部長と私を含めて3人だった。
総務部長の手腕は、どれだけの
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