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「〝もう少しで大当り”の罠」

2009年8月15日号

 今夏、ロシアは賭博禁止令を断行した。全国約3500ヵ所ものネオン輝く不夜城に、毎夜吸い寄せられていた多くのギャンブラーはどこにどう行き着くのか。 人はなぜギャンブルにはまるのか。胴元が必ず儲かるようになっている仕組みを、十分わかっていながら…。 ケンブリッジ大の行動科学研究陣が、その人間心理をスロットマシン遊戯で実験・分析した。同じ絵3個が並ぶと大当たりだが、うち1個でも別の絵ならハズレ、の心理作戦だ。 100%のミスなのに、これを脳ではニアミスと受けとり、大当たりと同じ報酬系が活性化することをつきとめた。そして、さらにゲームを続けたい欲求が高まるという。この脳領域は薬物依存に関連し、ギャンブル依存とつながりがあるのだ。 思い切った禁止令施行だったが、すでにヤミ賭博が横行している。〝もうちょっとで〟という思わせぶりなニアミス心理をついた胴元の巧...  今夏、ロシアは賭博禁止令を断行した。全国約3500ヵ所ものネオン輝く不夜城に、毎夜吸い寄せられていた多くのギャンブラーはどこにどう行き着くのか。 人はなぜギャンブルにはまるのか。胴元が必ず儲かるようになっている仕組みを、十分わかっていながら…。 ケンブリッジ大の行動科学研究陣が、その人間心理をスロットマシン遊戯で実験・分析した。同じ絵3個が並ぶと大当たりだが、うち1個でも別の絵ならハズレ、の心理作戦だ。 100%のミスなのに、これを脳ではニアミスと受けとり、大当たりと同じ報酬系が活性化することをつきとめた。そして、さらにゲームを続けたい欲求が高まるという。この脳領域は薬物依存に関連し、ギャンブル依存とつながりがあるのだ。 思い切った禁止令施行だったが、すでにヤミ賭博が横行している。〝もうちょっとで〟という思わせぶりなニアミス心理をついた胴元の巧妙な

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