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OBSERVER

岡田弘晃・東京薬科大学薬学部教授

2009年8月15日号

配合剤、いずれ万策尽きる——配合剤が、後発品普及の妨げになっていると批判されています。岡田 ハッキリ言えば、先発メーカーのPLCM(製品ライフサイクルマネジメント)だ。A薬とB薬を混ぜ合わせると、単なる相価ではなくて、相乗効果が出るなら意味がある。最初の配合剤はそういうものを狙っていた。例えばメタボ関係でも、血糖値と脂肪、要するに糖の代謝と脂肪の代謝は遠いようで近い。いろんなコントロールのメカニズムが非常に近いので、2つ合わせるとより本質的な治療につながることはある。今までは医師のさじ加減で、処方権の侵害だと言って許可されなかったが、ようやく認められてきた。 ただ、何でもかんでもとなると、いらないものも出てくる。となれば、後発品の普及を妨げる可能性がある。社会的にブレーキをかけたり、監視する流れは必要だろう。——配合剤のメリットは。岡田 新薬... 配合剤、いずれ万策尽きる——配合剤が、後発品普及の妨げになっていると批判されています。岡田 ハッキリ言えば、先発メーカーのPLCM(製品ライフサイクルマネジメント)だ。A薬とB薬を混ぜ合わせると、単なる相価ではなくて、相乗効果が出るなら意味がある。最初の配合剤はそういうものを狙っていた。例えばメタボ関係でも、血糖値と脂肪、要するに糖の代謝と脂肪の代謝は遠いようで近い。いろんなコントロールのメカニズムが非常に近いので、2つ合わせるとより本質的な治療につながることはある。今までは医師のさじ加減で、処方権の侵害だと言って許可されなかったが、ようやく認められてきた。 ただ、何でもかんでもとなると、いらないものも出てくる。となれば、後発品の普及を妨げる可能性がある。社会的にブレーキをかけたり、監視する流れは必要だろう。——配合剤のメリットは。岡田 新薬が

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