薬価算定で斬り込まれる配合剤
「カデュエット」は中医協の非難の〝豪雨?を免れるか
(株)薬新 井高恭彦
2009年8月15日号
配合剤の薬価算定に〝メス〟が入る。薬価算定組織が7月15日に提出した見直し案をベースに中央社会保険医療協議会・薬価専門部会が議論を進め、10年4月から新たなルールが適用される。
詳細は現時点で、まだ固まっていないが、算定薬価が、現行ルールより低めになるのは確実。導入前後で、格差が生じるのが避けられない状況だ。このまま行けば、中医協が目を光らせている高薬価成分を組み合わせた新しい配合剤の算定は、9月に薬価収載が見込まれるファイザーの「カデュエット」が現行ルール。一方で、現在、承認申請中の武田薬品、第一三共などの製品には新ルールが適用されることとなり、双方の明暗がくっきり分かれる。
ルール変更に伴う企業利益の不均衡(今回の場合、算定薬価の高低)は、新薬の加算率を軒並み引き上げたときなどにも生じており、ある程度、甘受せざるを得ないだろう。ただ、...
配合剤の薬価算定に〝メス〟が入る。薬価算定組織が7月15日に提出した見直し案をベースに中央社会保険医療協議会・薬価専門部会が議論を進め、10年4月から新たなルールが適用される。
詳細は現時点で、まだ固まっていないが、算定薬価が、現行ルールより低めになるのは確実。導入前後で、格差が生じるのが避けられない状況だ。このまま行けば、中医協が目を光らせている高薬価成分を組み合わせた新しい配合剤の算定は、9月に薬価収載が見込まれるファイザーの「カデュエット」が現行ルール。一方で、現在、承認申請中の武田薬品、第一三共などの製品には新ルールが適用されることとなり、双方の明暗がくっきり分かれる。
ルール変更に伴う企業利益の不均衡(今回の場合、算定薬価の高低)は、新薬の加算率を軒並み引き上げたときなどにも生じており、ある程度、甘受せざるを得ないだろう。ただ、今回
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