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海外時報

医療改革は不透明なまま一時中断

リベラル派主導の下院が巻き返し、先読めぬ展開に

2009年8月15日号

 米国の医療改革は結局、先が見通せないまま1ヵ月の不安な夏休みに入った。  流れを決めるはずの上院財政委員会の超党派交渉は、夏休み明け9月15日までに結論を出す日程の再調整があった。共和党の一部が支持する法案がまとまれば、民主党内のリベラル派の異論を抑えながら、政府の介入は控えめ、計画に要する財政規模を抑え、医療費抑制は図るが、ヘルスケア産業と企業経営者の立場を考慮した法制化に邁進する。  7月29日午前、ボーカス財政委員長は「間もなく合意」と久しぶりに笑顔を見せた。が、翌30日夕には7日からの夏休み前の合意はないと前言を翻した。超党派法案の交渉に応じている共和党議員は3人、争点の財源計画や経営者の保険提供責任で方針が固まったと進展を示唆していたのも共和党だったが、決着を望まない幹部の圧力に1人が渋り始め、夏休み前の公式の法案作成審議どころか、法案の...  米国の医療改革は結局、先が見通せないまま1ヵ月の不安な夏休みに入った。  流れを決めるはずの上院財政委員会の超党派交渉は、夏休み明け9月15日までに結論を出す日程の再調整があった。共和党の一部が支持する法案がまとまれば、民主党内のリベラル派の異論を抑えながら、政府の介入は控えめ、計画に要する財政規模を抑え、医療費抑制は図るが、ヘルスケア産業と企業経営者の立場を考慮した法制化に邁進する。  7月29日午前、ボーカス財政委員長は「間もなく合意」と久しぶりに笑顔を見せた。が、翌30日夕には7日からの夏休み前の合意はないと前言を翻した。超党派法案の交渉に応じている共和党議員は3人、争点の財源計画や経営者の保険提供責任で方針が固まったと進展を示唆していたのも共和党だったが、決着を望まない幹部の圧力に1人が渋り始め、夏休み前の公式の法案作成審議どころか、法案の概

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