経済記事の読み方
馴れ合いの「格付け」に信頼性なし
個人投資家は離れるばかり
2009年8月15日号
「さんざん飲ませ食わせさせたうえに法外な手数料を巻き上げられ、フタを空けてみれば、驚くほどの低評価。あこぎな商売ですよ」
大手金融会社が嘆く相手は、格付け会社のアナリスト。接待攻勢を仕掛けて、より高い格付けをもらおうとする企業倫理の欠如も問題だが、社債の格付け1本で数千万円の金をもらって信用力を判定する事業が、いかに美味しいビジネスであることを物語っている。
6月中旬、改正金融商品取引法が成立した。金融庁は格付け会社を従来の指定制から登録制にする。格付け会社は当局への事業報告書提出や立入検査を受けることになるが、調査の結果次第では登録取消などの厳しい処分も待っている。
格付け会社を監視する機運が高まったのは、言うまでもなくサブプライムローン問題がきっかけである。破たんしたリーマン・ブラザーズなどの投資銀行は低所得者(サブプライム)層向...
「さんざん飲ませ食わせさせたうえに法外な手数料を巻き上げられ、フタを空けてみれば、驚くほどの低評価。あこぎな商売ですよ」
大手金融会社が嘆く相手は、格付け会社のアナリスト。接待攻勢を仕掛けて、より高い格付けをもらおうとする企業倫理の欠如も問題だが、社債の格付け1本で数千万円の金をもらって信用力を判定する事業が、いかに美味しいビジネスであることを物語っている。
6月中旬、改正金融商品取引法が成立した。金融庁は格付け会社を従来の指定制から登録制にする。格付け会社は当局への事業報告書提出や立入検査を受けることになるが、調査の結果次第では登録取消などの厳しい処分も待っている。
格付け会社を監視する機運が高まったのは、言うまでもなくサブプライムローン問題がきっかけである。破たんしたリーマン・ブラザーズなどの投資銀行は低所得者(サブプライム)層向けに
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