医薬経済オンライン

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薬剤経済学

バイオシミラーの経済学

第2回 収支均衡地点は13〜16年

2009年8月15日号

 デューク大学経済校、H.G.グラボウスキーの「生物学的製剤新薬のデータ独占期間」は、フォローオン・バイオロジクス(バイオシミラー)参入前、少なくとも12年の市場独占がオリジナル製剤に保証されるべきだと説く、イノベイター側の論拠になる研究である。米国製薬団体PhRMAの拠出研究で、経済校のワーキング・ペーパー(2007年6月)に収められている。 イノベーションを促進する環境を重視するグラボウスキーは、事前に巨費の投入が必要な開発であり、商品化され、正当な配当を手にするまでの必要な時間を、長いデータ独占の期間として組み込むべきだと結論している。 開発の投資は10〜15年先に実る。同じ額を資金運用すれば利子がつく。この時間差を調整する現在正味価値(NPV)という概念を用い、研究開発投資NPVが製品販売による収益のNPVと一致する収支均衡点まで独占が保証されるべきとして、...  デューク大学経済校、H.G.グラボウスキーの「生物学的製剤新薬のデータ独占期間」は、フォローオン・バイオロジクス(バイオシミラー)参入前、少なくとも12年の市場独占がオリジナル製剤に保証されるべきだと説く、イノベイター側の論拠になる研究である。米国製薬団体PhRMAの拠出研究で、経済校のワーキング・ペーパー(2007年6月)に収められている。 イノベーションを促進する環境を重視するグラボウスキーは、事前に巨費の投入が必要な開発であり、商品化され、正当な配当を手にするまでの必要な時間を、長いデータ独占の期間として組み込むべきだと結論している。 開発の投資は10〜15年先に実る。同じ額を資金運用すれば利子がつく。この時間差を調整する現在正味価値(NPV)という概念を用い、研究開発投資NPVが製品販売による収益のNPVと一致する収支均衡点まで独占が保証されるべきとして、生

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