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医療に「選択と集中」は間違い

2009年8月15日号

 小泉政権が「構造改革」を御旗として高く掲げ、聖域なき改革を唱えた結果、医療にも改革の波が押し寄せた。医療界が「医療に効率を求めると医療は崩壊する」と発言すると、「抵抗勢力」との烙印を押され悪者扱いとなった。医療には「ムダが多い」と財務省は言うが、これがムダという具体的な指摘もなく、社会保障費の自然増から2200億円を予算段階でカットするという暴挙に出た。 あえて言えば、ムダの最たるものは「不正請求」だろう。ごく一部の医師による不正請求は、世間で医療不信を招く大きな要因となっている。99.9%の医師は良心に従って医療を行っているのだが、医師の世界では、ほかの医師が口を挟むことを避ける暗黙の了解があり、医師全体の自浄作用をシステムとして持たない弱さと悲しさがある。皆保険を蝕む不正請求は、それこそ排除しなければならない。 解決策は「レセプトオンライ...  小泉政権が「構造改革」を御旗として高く掲げ、聖域なき改革を唱えた結果、医療にも改革の波が押し寄せた。医療界が「医療に効率を求めると医療は崩壊する」と発言すると、「抵抗勢力」との烙印を押され悪者扱いとなった。医療には「ムダが多い」と財務省は言うが、これがムダという具体的な指摘もなく、社会保障費の自然増から2200億円を予算段階でカットするという暴挙に出た。 あえて言えば、ムダの最たるものは「不正請求」だろう。ごく一部の医師による不正請求は、世間で医療不信を招く大きな要因となっている。99.9%の医師は良心に従って医療を行っているのだが、医師の世界では、ほかの医師が口を挟むことを避ける暗黙の了解があり、医師全体の自浄作用をシステムとして持たない弱さと悲しさがある。皆保険を蝕む不正請求は、それこそ排除しなければならない。 解決策は「レセプトオンライン化

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