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くすりと切手と音楽を

多才な王妃

第28回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2009年8月15日号

「二足のわらじ」と言うと、以前本コラムで紹介した、医師であり音楽研究家であったアルベルト・シュヴァイツァーが思い浮ぶが、今回は、ベルギーのエリーザベト王妃を紹介しよう。 エリーザベト王妃は、現国王アルベール2世の祖母で、1876年にバイエルン公爵のカール・テオドールの令嬢として生まれた(1965年没)。公爵は、薬学を、有機化学者として著名なストゥス・リービッヒに学び、併せて医学も修め眼科医となった経歴を持つ。その影響もあり、エリーザベトもライプツィヒ大学で医学を修め眼科医となった。 1900年にベルギーのアルベール皇太子と結婚、09年には、夫君が国王に即位した。 14年に第一次世界大戦が起こり、王妃は軍病院長として傷病兵の治療にあたったという。この時代、戦場で受けた創傷への消毒は石炭酸であり、鎮痛薬としてモルヒネ類やアスピリンが使われた。また手術には、催... 「二足のわらじ」と言うと、以前本コラムで紹介した、医師であり音楽研究家であったアルベルト・シュヴァイツァーが思い浮ぶが、今回は、ベルギーのエリーザベト王妃を紹介しよう。 エリーザベト王妃は、現国王アルベール2世の祖母で、1876年にバイエルン公爵のカール・テオドールの令嬢として生まれた(1965年没)。公爵は、薬学を、有機化学者として著名なストゥス・リービッヒに学び、併せて医学も修め眼科医となった経歴を持つ。その影響もあり、エリーザベトもライプツィヒ大学で医学を修め眼科医となった。 1900年にベルギーのアルベール皇太子と結婚、09年には、夫君が国王に即位した。 14年に第一次世界大戦が起こり、王妃は軍病院長として傷病兵の治療にあたったという。この時代、戦場で受けた創傷への消毒は石炭酸であり、鎮痛薬としてモルヒネ類やアスピリンが使われた。また手術には、催眠

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