医薬経済オンライン

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消え行く「100㎎」の存在意義

クラビット「500㎎」登場で困惑する医療現場

(株)薬新 井高恭彦

2009年8月1日号

 ニューキノロン系抗菌剤市場で、長年トップの座に君臨している「クラビット」(一般名=レボフロキサシン)錠100㎎の存在意義が問われている。7月7日に、殺菌力と耐性菌抑制力が、より強い500㎎が世に出たからだ。  製造販売元の第一三共は、医療機関に500㎎への切り替えを働きかけ、将来、100㎎の承認を整理する。500㎎の発売前にMRを通じて医療機関に配布した資料「新発売のご案内」にも、100㎎については「販売を中止させていただく予定です」と明記している。実際、100㎎は耐性菌が増える兆しが出ており、今回、取材協力を得た多くの専門家は「一刻も早く500㎎に切り替えるべき」と強く訴えている。  500㎎の開発に、旧第一製薬時代から関わってきた第一三共の菊池正彦氏(経営戦略部主席)は「営業だけを考えれば、500㎎と100㎎両方を、売り分けたほうがいいかも知れない。しかし、それでは...  ニューキノロン系抗菌剤市場で、長年トップの座に君臨している「クラビット」(一般名=レボフロキサシン)錠100㎎の存在意義が問われている。7月7日に、殺菌力と耐性菌抑制力が、より強い500㎎が世に出たからだ。  製造販売元の第一三共は、医療機関に500㎎への切り替えを働きかけ、将来、100㎎の承認を整理する。500㎎の発売前にMRを通じて医療機関に配布した資料「新発売のご案内」にも、100㎎については「販売を中止させていただく予定です」と明記している。実際、100㎎は耐性菌が増える兆しが出ており、今回、取材協力を得た多くの専門家は「一刻も早く500㎎に切り替えるべき」と強く訴えている。  500㎎の開発に、旧第一製薬時代から関わってきた第一三共の菊池正彦氏(経営戦略部主席)は「営業だけを考えれば、500㎎と100㎎両方を、売り分けたほうがいいかも知れない。しかし、それでは耐性

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