医薬経済オンライン

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DPC環境下の医療産業戦略

DPC別コストベンチマーク

第4回 抗がん剤治療のキャッチ22

グローバルヘルス・コンサルティング会長 国際医療経済学者 アキよしかわ

2009年8月1日号

 この連載で、すでにご紹介したように、DPC環境下において、高額な抗がん剤を用いた化学療法では、「在院日数」と「出来高からDPCへの移行における収入の増減収」との間に右肩上がりの関係が存在する。 つまり、短期入院で化学療法を行っている病院では大きな減収になり、逆に在院日数の長い病院ほど増収傾向になるというものである。 図1と図2は、「大腸がん(上行結腸からS状結腸)の悪性腫瘍 手術なし」で、それぞれFOLFOX療法を行った症例(060035xx99x4xx)と、「アバスチン」(一般名=ベバシズマブ)を投与した症例(060035xx99x5xx)における出来高とDPCとの収入を比較し、増減収と在院日数の関係を、DPC分析システム「EVE」で示したものである。 一つひとつの円は個々の病院を、円の大きさはその病院における該当DPCの症例数を示している。横軸は平均在院...  この連載で、すでにご紹介したように、DPC環境下において、高額な抗がん剤を用いた化学療法では、「在院日数」と「出来高からDPCへの移行における収入の増減収」との間に右肩上がりの関係が存在する。 つまり、短期入院で化学療法を行っている病院では大きな減収になり、逆に在院日数の長い病院ほど増収傾向になるというものである。 図1と図2は、「大腸がん(上行結腸からS状結腸)の悪性腫瘍 手術なし」で、それぞれFOLFOX療法を行った症例(060035xx99x4xx)と、「アバスチン」(一般名=ベバシズマブ)を投与した症例(060035xx99x5xx)における出来高とDPCとの収入を比較し、増減収と在院日数の関係を、DPC分析システム「EVE」で示したものである。 一つひとつの円は個々の病院を、円の大きさはその病院における該当DPCの症例数を示している。横軸は平均在院日数

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