既存戦略の終焉迎えたヤンセン
悲願の「1000億円」達成後に浮き出た経営課題
2009年7月15日号
売上高1000億円(薬価ベース)の大台に到達——計画より2年遅れるなど、紆余曲折もあったが、ヤンセンファーマは08年決算で、自ら課した目標をクリアした。約10年前に打ち出した計画で、その発案者でもある関口康会長(当時社長)の悲願だった。業績に大きく貢献した製品は、主力の統合失調症治療薬「リスパダール」、抗真菌剤「イトリゾール」など。「200〜300億円」の大型品を中心に据えた経営戦略を、これまで進めてきた。
しかし、ヤンセンは目標達成と同時に、成長モデルの過渡期にも差しかかっていた。1つは成長ドライバー役とする製品の転換。大型品に頼る成長戦略に陰りが見え始めてきたのだ。度重なる薬価改定、後発品参入で拡大の機会はもはや望めそうもない。軸は、全身麻酔用鎮痛薬「アルチバ」、多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」などのピークセールス100億円前後の中型品にシフトしつつ...
売上高1000億円(薬価ベース)の大台に到達——計画より2年遅れるなど、紆余曲折もあったが、ヤンセンファーマは08年決算で、自ら課した目標をクリアした。約10年前に打ち出した計画で、その発案者でもある関口康会長(当時社長)の悲願だった。業績に大きく貢献した製品は、主力の統合失調症治療薬「リスパダール」、抗真菌剤「イトリゾール」など。「200〜300億円」の大型品を中心に据えた経営戦略を、これまで進めてきた。
しかし、ヤンセンは目標達成と同時に、成長モデルの過渡期にも差しかかっていた。1つは成長ドライバー役とする製品の転換。大型品に頼る成長戦略に陰りが見え始めてきたのだ。度重なる薬価改定、後発品参入で拡大の機会はもはや望めそうもない。軸は、全身麻酔用鎮痛薬「アルチバ」、多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」などのピークセールス100億円前後の中型品にシフトしつつあ
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