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薬剤経済学

高額薬剤の給付管理

第15回 抗がん剤新薬開発の特徴

2009年7月15日号

 「新しい抗がん剤開発の経済学」は、生物学的製剤の研究開発費を推計したタフツ大医薬品開発研究センターJ.M.ディマーシとデューク大H.G. グラボースキーが抗がん剤に絞って分析した研究である。ただ費用について分析するに足るデータはなく、開発の特性を明らかにすることに専念している (ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー2007年1月7日)。 1990〜2005年に承認された502新薬が分析対象になった。 抗がん剤は68(13.5%)あった。抗がん剤でも一般的な化学的製剤が79%を占める。その他の78%と差がない。遺伝子組み換え型プロテイン製剤とモ ノクローナル抗体の比率は抗がん剤18%、その他15%だった。  抗がん剤は新しい療法として指定を受ける確率が高く、患者数の少ない稀な疾患の治療法を多く提供している(オーファン・ドラッグ)。迅速審査、代理指標による判断など申請に早...  「新しい抗がん剤開発の経済学」は、生物学的製剤の研究開発費を推計したタフツ大医薬品開発研究センターJ.M.ディマーシとデューク大H.G. グラボースキーが抗がん剤に絞って分析した研究である。ただ費用について分析するに足るデータはなく、開発の特性を明らかにすることに専念している (ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー2007年1月7日)。 1990〜2005年に承認された502新薬が分析対象になった。 抗がん剤は68(13.5%)あった。抗がん剤でも一般的な化学的製剤が79%を占める。その他の78%と差がない。遺伝子組み換え型プロテイン製剤とモ ノクローナル抗体の比率は抗がん剤18%、その他15%だった。  抗がん剤は新しい療法として指定を受ける確率が高く、患者数の少ない稀な疾患の治療法を多く提供している(オーファン・ドラッグ)。迅速審査、代理指標による判断など申請に早く結

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