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再生医療「ジェイス」を巡る諸問題
2009年7月15日号
日本で初めての再生医療である重症熱傷に使う自家培養表皮「ジェイス」が保険適用になって半年が経過する。「ジェイス」は患者の残った皮膚を1㎠程度採取し、マウスの線維芽細胞とともに培養して、およそ2週間くらいで1000㎠まで培養拡大し、表皮細胞シートを作製することが可能な技術。日本ではジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J–TEC)が、04年に臨床試験を開始、07年10月に承認を受け、09年1月にようやく保険収載された。 6月24日の「第2回、再生医療における制度的枠組みに関する検討会」で、J–TECの小澤代表が自社の「ジェイス」の製造・品質管理体制について説明、品質の担保についての自信を見せた。この「ジェイス」の対象患者は深達性Ⅱ度・Ⅲ度の熱傷創の合計面積が体表面積の30%以上の患者である。熱傷創が30%を超える患者は年間900人程度発生す...
日本で初めての再生医療である重症熱傷に使う自家培養表皮「ジェイス」が保険適用になって半年が経過する。「ジェイス」は患者の残った皮膚を1㎠程度採取し、マウスの線維芽細胞とともに培養して、およそ2週間くらいで1000㎠まで培養拡大し、表皮細胞シートを作製することが可能な技術。日本ではジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J–TEC)が、04年に臨床試験を開始、07年10月に承認を受け、09年1月にようやく保険収載された。 6月24日の「第2回、再生医療における制度的枠組みに関する検討会」で、J–TECの小澤代表が自社の「ジェイス」の製造・品質管理体制について説明、品質の担保についての自信を見せた。この「ジェイス」の対象患者は深達性Ⅱ度・Ⅲ度の熱傷創の合計面積が体表面積の30%以上の患者である。熱傷創が30%を超える患者は年間900人程度発生するが
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