OBSERVER
山本信夫・日本薬剤師会副会長
2009年7月1日号
配合剤で邪魔をするな——中央社会保険医療協議会で配合剤の存在を疑問視していますが。山本 配合剤という「モノ」の本質に関しては薬事の話で、医薬品の適・不適に言及したことはない。ただ、医療保険のもとで価格をつけるのは中医協マター。ここで「気になるところがありますね」というのがスタンス。かつて、保険適用外だったニコチンパッチが(06年に)収載された。たばこがリスクファクターとなり病気を事前に防ぐという意味で、保険適用はやむなしとなった。では、配合剤をどう位置づけるか。日本の医療は単剤投与が多いなかで(配合成分のひとつに後発品があると)後発品の使用促進の観点からみるとどうなのだろうと、常に感じている。まぁ、時期が悪かった。疑念を持たれてしまった。 もう1点は、足し合わせたものの片方の用量は適応となっているのに、もう片方が適応外というのはいいのか。つま...
配合剤で邪魔をするな——中央社会保険医療協議会で配合剤の存在を疑問視していますが。山本 配合剤という「モノ」の本質に関しては薬事の話で、医薬品の適・不適に言及したことはない。ただ、医療保険のもとで価格をつけるのは中医協マター。ここで「気になるところがありますね」というのがスタンス。かつて、保険適用外だったニコチンパッチが(06年に)収載された。たばこがリスクファクターとなり病気を事前に防ぐという意味で、保険適用はやむなしとなった。では、配合剤をどう位置づけるか。日本の医療は単剤投与が多いなかで(配合成分のひとつに後発品があると)後発品の使用促進の観点からみるとどうなのだろうと、常に感じている。まぁ、時期が悪かった。疑念を持たれてしまった。 もう1点は、足し合わせたものの片方の用量は適応となっているのに、もう片方が適応外というのはいいのか。つまり
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