医薬経済オンライン

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後手に回った厚労省の対策

検証・新型インフルエンザ 第2波への備えは大丈夫か

2009年7月1日号

 どうも、厚生労働省の施策が後手に回っているような気がしてならない。  新型の豚インフルエンザがメキシコで流行していることが確認されたのは4月下旬だ。これが米国・カナダへと広がり、日本でも空港や港での徹底した検疫態勢が敷かれた。だが、H1N1ウイルスは、厳重な水際作戦を、いとも簡単にすり抜けて、国内で感染者の数を増やしている。  空港での物々しい検疫にもかかわらず、結果的に国内侵入を許したことで、検疫偏重への批判が渦巻いた。舛添要一厚労相も、5月25日の参院予算委員会で「一番の盲点は、水際対策を一生懸命やろうとしたこと」と述べて、検疫に力を入れすぎたことを認めた。  一方、国内でのパンデミック対策の末端を担う各地域の保健所や都道府県庁に設置された発熱相談センターはパンク状態に陥った。そしてA型インフルエンザを特定するはずの迅速診断キットの精度に...  どうも、厚生労働省の施策が後手に回っているような気がしてならない。  新型の豚インフルエンザがメキシコで流行していることが確認されたのは4月下旬だ。これが米国・カナダへと広がり、日本でも空港や港での徹底した検疫態勢が敷かれた。だが、H1N1ウイルスは、厳重な水際作戦を、いとも簡単にすり抜けて、国内で感染者の数を増やしている。  空港での物々しい検疫にもかかわらず、結果的に国内侵入を許したことで、検疫偏重への批判が渦巻いた。舛添要一厚労相も、5月25日の参院予算委員会で「一番の盲点は、水際対策を一生懸命やろうとしたこと」と述べて、検疫に力を入れすぎたことを認めた。  一方、国内でのパンデミック対策の末端を担う各地域の保健所や都道府県庁に設置された発熱相談センターはパンク状態に陥った。そしてA型インフルエンザを特定するはずの迅速診断キットの精度に対す

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