先んじて貢献示したＰｈＲＭＡの狙い

海外時報

先んじて貢献示したＰｈＲＭＡの狙い

１０年間８００億ドル、オバマ政権の医療改革を後押し

2009年7月1日号

　ニューヨーク・タイムズにロバート・ピアという医療政治担当の名物記者がいる。オバマ医療改革は最初の胸突き八丁を迎え、毎日のように署名記事を目にするが、このシリーズでは〝トラブル〟が目立つ。5月、ヘルスケア業界団体は医療費増加率の抑制を申し出て皆をあっと言わせたが、数日後には病院界で早くも異論が噴出、鎮静化に躍起……、米国医師会は、代議員会での大統領演説を前に、新しい公的医療保険制度には反対と釘を刺し、牽制した……。　クリントン医療改革以前からの専門ベテラン記者が、誤報を連発したわけではない。ただ、ネガティブな反応を強調するトーンが政権、医師会の不興を買った。15年前、改革潰しに走った面々が改革に「総論賛成」の姿勢を崩さないのが今回の特徴だが、簡単に行くわけはないと経験則に立つ判断がにじみ出るのが気に喰わないようだ。... 　ニューヨーク・タイムズにロバート・ピアという医療政治担当の名物記者がいる。オバマ医療改革は最初の胸突き八丁を迎え、毎日のように署名記事を目にするが、このシリーズでは〝トラブル〟が目立つ。5月、ヘルスケア業界団体は医療費増加率の抑制を申し出て皆をあっと言わせたが、数日後には病院界で早くも異論が噴出、鎮静化に躍起……、米国医師会は、代議員会での大統領演説を前に、新しい公的医療保険制度には反対と釘を刺し、牽制した……。　クリントン医療改革以前からの専門ベテラン記者が、誤報を連発したわけではない。ただ、ネガティブな反応を強調するトーンが政権、医師会の不興を買った。15年前、改革潰しに走った面々が改革に「総論賛成」の姿勢を崩さないのが今回の特徴だが、簡単に行くわけはないと経験則に立つ判断がにじみ出るのが気に喰わないようだ。　

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