話題の焦点
「タチの悪い女性の酒・タバコ」
2009年6月15日号
アル中と聞けば、まずは男性のほうをイメージするが、昨今の臨床現場からすると、女性の台頭が著しく、イメージが変貌しつつある。 依存症治療で名高い国立久里浜センターでは、抑制を欠いた飲酒、つまり依存症の背景・経過に、女性ならではの特徴が目立つという。 とくに、29歳以下の若い女性に摂食障害の多さが目立ち、過食と合併し、アルコール依存へと進んでいく。 そのうえ、タバコの世界にも男女逆転のムードが漂ってきた。男性の高喫煙率は歯止めがかかってきたが、若い女性は逆に増加、妊娠、出産という大イベントにからむ生物学的影響が大変心配される。 喫煙による影響は、明らかに女性のほうがタチが悪い。例えば、動脈硬化症の進展度については、非喫煙者との比較で、男性が1.6倍であるのに対し、女性は1.9倍とより厳しい。 女性は、酒もタバコも男性より依存性が高い。できればどち...
アル中と聞けば、まずは男性のほうをイメージするが、昨今の臨床現場からすると、女性の台頭が著しく、イメージが変貌しつつある。 依存症治療で名高い国立久里浜センターでは、抑制を欠いた飲酒、つまり依存症の背景・経過に、女性ならではの特徴が目立つという。 とくに、29歳以下の若い女性に摂食障害の多さが目立ち、過食と合併し、アルコール依存へと進んでいく。 そのうえ、タバコの世界にも男女逆転のムードが漂ってきた。男性の高喫煙率は歯止めがかかってきたが、若い女性は逆に増加、妊娠、出産という大イベントにからむ生物学的影響が大変心配される。 喫煙による影響は、明らかに女性のほうがタチが悪い。例えば、動脈硬化症の進展度については、非喫煙者との比較で、男性が1.6倍であるのに対し、女性は1.9倍とより厳しい。 女性は、酒もタバコも男性より依存性が高い。できればどちらも
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