医薬経済オンライン

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深層◎慢性腎臓病

学会に翻弄される国民病対策

ゴールデンスタンダードの診断薬は「風前の灯」

2009年6月15日号

 発売から3年が経った、学会から〝三顧の礼〟で迎えられたはずの、ある医療用医薬品がサッパリ売れない。  関係者はため息まじりにこう漏らす。 「このままでは製造しなくなるかもしれない」  その医薬品とは、腎機能検査用薬「イヌリード注」(一般名=イヌリン)だ。製造販売するのは、富士薬品(高柳昌幸社長、本社・埼玉県さいたま市)。配置薬事業で50年もの歴史を誇る企業である。その富士薬品にとって、イヌリード注は、初めて開発した先発の医療用医薬品で、同社の歴史に刻まれる輝かしい製品だ。  06年8月から販売したイヌリード注は、日本腎臓学会(槇野博史理事長、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学教授)の要望に応えて、富士薬品が開発に着手したものである。腎臓学会の専門医が使うのであれば、需要は確実にあった。  発売から3年が経った、学会から〝三顧の礼〟で迎えられたはずの、ある医療用医薬品がサッパリ売れない。  関係者はため息まじりにこう漏らす。 「このままでは製造しなくなるかもしれない」  その医薬品とは、腎機能検査用薬「イヌリード注」(一般名=イヌリン)だ。製造販売するのは、富士薬品(高柳昌幸社長、本社・埼玉県さいたま市)。配置薬事業で50年もの歴史を誇る企業である。その富士薬品にとって、イヌリード注は、初めて開発した先発の医療用医薬品で、同社の歴史に刻まれる輝かしい製品だ。  06年8月から販売したイヌリード注は、日本腎臓学会(槇野博史理事長、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学教授)の要望に応えて、富士薬品が開発に着手したものである。腎臓学会の専門医が使うのであれば、需要は確実にあった。

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