医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

MR活動実態調査レポート

マルチプルDの有効性と可能性

新時代のMR活動実態調査・SMAXデータ分析43

エスマックス株式会社医療ビジネスコンサルタント 谷津田義久

2009年6月15日号

 今回は、急変する医療環境変化に対応すべきMR活動の質と量の問題をクローズアップしたい。とくに質の面は、MRの力量に左右される。質をみる場合の指標としては、D(ディテール)の「インパクト」と「記憶」がキーワードになる。処方に結び付くかどうかという点では「記憶」が最大の成果となる。  表3は、D上位10製品のMD率(Dの1週間後に医師の記憶に残ったDの比率)をみたものである。新製品を中心に剤型変更、新たなエビデンスの追加など、記憶に残すためのトピックが必要となり、さらに脳のキャパの範囲にとどめることができるか、競合同士の凌ぎ合いが繰り広げられる。コディオ、エカードはMD率を含め、あらゆる切り口で拮抗している。発売年次が古く、明確なトピックがない製品のMD率は非常に低い。もちろん、これら製品は無意識に処方されている可能性も高く、MR活動によ...  今回は、急変する医療環境変化に対応すべきMR活動の質と量の問題をクローズアップしたい。とくに質の面は、MRの力量に左右される。質をみる場合の指標としては、D(ディテール)の「インパクト」と「記憶」がキーワードになる。処方に結び付くかどうかという点では「記憶」が最大の成果となる。  表3は、D上位10製品のMD率(Dの1週間後に医師の記憶に残ったDの比率)をみたものである。新製品を中心に剤型変更、新たなエビデンスの追加など、記憶に残すためのトピックが必要となり、さらに脳のキャパの範囲にとどめることができるか、競合同士の凌ぎ合いが繰り広げられる。コディオ、エカードはMD率を含め、あらゆる切り口で拮抗している。発売年次が古く、明確なトピックがない製品のMD率は非常に低い。もちろん、これら製品は無意識に処方されている可能性も高く、MR活動による成

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence